手に汗握る格闘&映像美! 『グランド・マスター』新映像が公開
トニー・レオン、チャン・ツィイー、チャン・チェンが出演し、ウォン・カーウァイ監督がメガホンをとった映画『グランド・マスター』の特報映像が公開された。アジアを代表する俳優たちが集結し、『キル・ビル』『マトリックス』シリーズのアクション監督ユエン・ウーピンが武術指導を務めた本作は、20世紀初頭の中国を舞台に、ブルース・リーの師匠として知られる中国武術・詠春拳の達人、イップ・マンら“グランド・マスター”たちが過酷な時代に翻弄されていく様を描いている。
洗練された映像美とモノローグを駆使したストーリーテリングで世界各国に根強いファンをもつカーウァイ監督が、これまでの強みを活かしながら娯楽性の高いアクション・エンターテインメントに挑んだ本作。このほど公開された予告編も、それぞれの流派を極めた“グランド・マスター”たちが拳をあわせ“真のグランド・マスター”となるべく闘いを繰り広げる様が次から次へと展開する。主要キャストが4年の歳月をかけて武術トレーニングに挑んだという格闘シーンは速度だけでなく、流麗な動きや立ち姿まで徹底的に追求しており、単なる“バトル”を超えたシーンに仕上がっている。
またカーウァイ監督らしく、スローモーションを駆使したカットや白銀の世界に逆光が栄えるショットなど、映像美を追求したカットも多く登場。これまでリー・ピンビン、クリストファー・ドイル、ダリウス・コンジら一級のフォトグラファーとタッグを組んできたカーウァイ監督が、仏撮影監督のフィリップ・ル・スールと創り上げた映像世界も大きな注目ポイントだ。
ちなみに本作は中国圏で今年の1月に封切られ、カーウァイ作品史上最大のヒットを記録。先日のベルリン映画祭ではオープニング作品として世界にお披露目されており、娯楽性と芸術性の両面を備えた作品に仕上がっているようだ。
『グランド・マスター』
5月31日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー